普通の理系院生が新米コンサルタントになるまでのブログ

地方旧帝大修士がBig4の内定を獲得するまでとした後のいろいろ

【インターン/本選考体験記】アビームコンサルティング

アビームコンサルティング。
”日本発グローバルコンサルティングファーム”を掲げる、日系総合コンサルです。
実際のところ、動いている案件の多くははSAP社製のERP(企業の基幹システム)導入案件なので、ITコンサルに分類されることもしばしば。
本記事では、アビームコンサルティングの選考をレポートします。

選考時期

19卒向けの新卒選考は、
・1次締切 12月下旬
・2次締切 1月下旬
・3次締切 3月下旬
・4次締切 4月下旬
・5次締切 5月下旬
というスケジュールでした。

選考フロー

通常の選考フローは
①ES+SPI
②ワークショップ(個人ワーク選考)
③マネージャーインタビュー
④プリンシパルインタビュー
です。

詳しくは各項目で後述しますが、
①で全くカルチャーに合わない(ことを書いてくる)人/SPIがあまりにできない人をふるい
②で最低限の論理的思考力を確認され
③でアビームにマッチしているか見定められ(ここが肝)
④で今までの評価に間違いがなかったか確認される
こんな感じの選考だと思います。

ちなみに、戦略部門の採用は10月の秋インターン経由のみなので、戦略志望の方はご注意を。

選考体験記

私の場合、冬インターン落ち→本選考優遇という微妙に本流と違うフローでしたが、実質受けた選考は通常のフローと同じです。

冬インターンES (11月締め切り)

【設問1】大学時代にあなたが自分で考え行動し、結果(成果)を残した最も大きな経験を教えてください。※大学入学以降の経験。入学試験は除く。(全角200文字以上400文字以内)
【設問2】あなたが一番苦労した場面と、それをどう乗り越えたのかを教えてください。※大学入学以降の経験。入学試験は除く。(全角200文字以上400文字以内)
【設問3】アビームコンサルティングを志望する理由と、経営コンサルティングコースで入社後、何を実現したいかを教えてください。(全角200文字以上400文字以内)

インターンは落ちているので偉そうにアドバイスを書くことはできませんが
・結論ファースト
・エピソードの具体的でわかりやすい記述
・設問に沿った回答

このくらいを守っていれば弾かれることはないのでは…

強いて気を付けたことがあるとすれば、
1. ESに沿って何かを聞かれるような面接はないので、ESだけでエピソードが完結して伝わるか
2. 冬インターンは選考直結なので、本選考同様に3つ目の設問はアビームのカルチャーとズレがないか

この2つだけは多少気を使いました。

SPIは、まず夏のインターン選考で提出したものが使われ、それが冬の基準に満たなければ、再度受験の案内が来るという仕組みでした。

結果

11月初旬の提出から3日後、メールで通過連絡。

冬インターン選考(ワークショップ)

実質個人ワーク選考。
4〜6人のグループで座り、各グループに1人ずつ若手コンサルタントが面接官として配置されていました。
・ワーク20分
・グループ内で発表1人3分(発表/質疑/振り返り、各1分ずつ)
・軽くフィードバック

時間までは同じグループの人と雑談して待っていました。

定刻になると、最初に10分くらいロジックツリーの使い方について講義がありました。
共通の段を同じレベルで合わせて~、分岐はMECEで~、みたいな説明。
この時期(11月)のインターン選考ということで、皆ケース対策はしているようだったので、講義担当のコンサルタントの方も、
「まあこの時期に来る皆さんは勉強してそうなので、こんな講義してもしょうがないかもしれないけど(笑)」
といった様子でした。
恐らく解禁日以降の本選考で遅めで受ける人たちは(ワンキャリなどを見ると)ケース対策をしていないことも多いようなので、遅い時期の選考では、「テクニカルな知識はなくても地頭で乗り切れる人は通過させる」役割を担っているかもしれません。

講義後、面接官のコンサルタントを交えてグループで自己紹介。
次いで、1人ずつ違うお題が与えられ、紙とペンを使って20分間ワーク。
“〇〇の売上を上げるには”、 “〇〇を普及させるには”といった、オーソドックスなお題がほとんどでした。

20分経過後、グループ内で1人ずつ発表。
雰囲気はかなり和やかでした。
最初の1分でまず自分からプレゼン、
次の1分で面接官やグループメンバーからの質疑応答、
最後の1分で質疑を踏まえて自分の反省・まとめ、といった感じ。

面接官からの質疑は
「これ、○○の視点抜けてるよね」みたいなズバリ指摘というより、
「A目線の視点は良いと思うけど、ほかに考えられる可能性はないかな?」といった感じの、
抜けを気づかせて、引き出してくれるタイプの質問が多かったです。
私から他メンバーに対する質問も、同じような雰囲気でするように心がけました。

私自身のワークは、今思い出してもワークの筋は悪くなかったと思いますが、いかんせん初めてのワーク選考で、質疑に上手く乗っかって、議論を深めることができませんでした。
グループの他のメンバーは、最初の雑談で、ベンチャーで長期インターンしてます!とか、ダブルヘッダーで今日このまま外コンの選考です!といった意識高いやつが多くて驚きましたが、正直みんな大したことなくて、「まあこんなもんか」と思いました。

終了後、ちょっとしたフィードバックと、社員への質問タイムの後、解散。

結果

3日後、メールでお祈り。
そのさらに次の日、「本選考はマネージャーインタビューからスタート」の旨、メールが。
「冬インターン(定員30くらい)は通せないが、本選考のワークショップの基準はクリアしている」人に対して、連絡が来たものと思われます。

本選考ES提出

先述の案内の後、改めて12月下旬までに本選考用ESを提出するよう指示されました。
マネージャーインタビューからのスタートは確約されていたので、ES自体が選考にかけられることはありません。

【設問1】大学時代にあなたが自分で考え行動し、結果(成果)を残した最も大きな経験を教えてください。※大学入学以降の経験。入学試験は除く。(全角200文字以上400文字以内)
【設問2】あなたが一番苦労した場面と、それをどう乗り越えたのかを教えてください。※大学入学以降の経験。入学試験は除く。(全角200文字以上400文字以内)
【設問3】アビームコンサルティングを志望する理由と、希望するコースで入社後、何を実現したいかを教えてください。(全角200文字以上400文字以内)

基本的に冬インターンのものをそのまま流用しましたが、
このあとESがそのまま面接の話題になるので、
1. 掘り下げて欲しい部分に若干の含みを持たせる
2. インターン以上にアビームのカルチャーに寄せた志望動機にする

この2点をポイントに、少しだけ書き換えて提出しました。

本選考の通常フローでは、ESとSPIがセットで評価されますが、「BCGで通ったSPIなのに落ちた」という話もちらほら聞きました。
ボスコンのSPIを通すほどの地頭があれば、そうひどい文章を書くとも思えないので、ESの2つ目のポイントは重要視されていると認識して良いと思います。
実際、内定後の人事からのフィードバックも、ESの内容を高く評価されたので、少なくともきちんと読まれていることは間違いありません。

マネージャーインタビュー

1月下旬、アビームオフィスのミーティングルームで、マネージャークラスの面接官と1対1。
軽く互いに自己紹介をしたあと、
前半30分くらいが、ESに沿った質問、
後半30分くらいが、逆質問で、合計1時間ほどでした。

前半は、ほとんどがESに沿った深堀。
非常に和やかで、詰めるような雰囲気はなく、その人本来の人となりを引き出して、それがアビームに合っているのかを見られている印象でした。
実際、面接官の方も、「毎回、あなたの考え方とアビームの考え方はここが違うように感じるけど、大丈夫?」といった質問はしている、と言っていました。

結論ファースト、要点をまとめて話し過ぎない、論理に矛盾や飛躍がないように答えるといった一般的なことと、
アビームの考え方をあらかじめ理解して、それとマッチしていることを織り込むよう心掛けました。

後半は逆質問。30分くらいあるので、質問はきちんと用意していくべきです。
アビームに関して私が持っている印象を言って、それを確認するような質問など、
「アビームについて調べることは調べてきて、そのうえで質問したいこと」といったトピックを持ってくるよう心掛けました。
いただいた回答を要約して私が理解できているか確認したり、気になったことを掘りさげて聞いていたら、あっという間に時間となり、終了。

結果

2日後、メールで。

人事からの電話

志望動機、志望度の確認、他社の選考状況を尋ねる電話が来ました。
そこで、プリンシパルインタビューの予約をします。
志望動機を聞かれるので、きちんと用意してきてくださいと言われました。

プリンシパルインタビュー

1月下旬、アビームオフィスのミーティングルームで、プリンシパル(役員)と1対1。
マネージャーインタビューと同様、
軽く互いに自己紹介をしたあと、
前半30分くらいが、ESに沿った質問、
後半30分くらいが、逆質問で、合計1時間ほど。

マネージャーインタビューより多少緊張感のある空気でしたが、怖い、詰められるというより、厳かという感じでした。

基本的にマネージャーインタビューの評価は担当プリンシパルに丁寧に伝えられているようで、それを踏まえたうえで、気になるところをかいつまんで聞かれる、といった感じでした。
意識したことは、マネージャーインタビューと同様です。

逆質問は、マネージャーインタビューで聞いたことをベースに、「あえてプリンシパルに聞きたいこと」をメインに用意しました。
気持ちよく話してもらって、気になるところを掘り下げるというのは、マネージャーインタビューと一緒です。

時間が来たところで、簡単なフィードバックを貰って、「人事を呼んできます」と言われ、終了。

結果

呼んできてもらった人事に、その場で内々定を告げられました。
ダメだと、人事との面談なし帰されるようです。

人事との面談では、ここまでの選考のフィードバック、志望度と現在の選考状況のヒアリング、内々定者オリエンテーションの案内がありました。

内々定後

他社選考も受け切ることを推奨されて、納得してうちにきてくださいと言ってくれました。
内定承諾後の課題は、
・簿記2級
・基本情報技術者
・TOEIC730
です。揃ってないと入社できないということはないですが、新人研修のクラスがこれで決まるようです。

総括

ロジカルシンキングなどの能力よりも、"Real Partner"を掲げているカルチャーとのマッチが最優先されている印象でした。
事実、Big4やAccenture内定者でも、ABeamは落ちたという人には一定数出会いました。
そういった人たちは皆マネージャーインタビューで落ちたといっていたので、やはりここでカルチャーにマッチしているかが見られているように思います。