さくのすけの備忘録

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【日商簿記2級】片手間サクッと取得の戦略

コンサルファームのあるある内定者課題、日商簿記2級。

難関資格ではありませんが、それなりに工数がかかります。

本記事では、本業の片手間でサクッと合格するまでの最短距離をご紹介します。

前提

本記事では特に、以下のようなシチュエーションを想定しています
・簿記学習歴なし
・本業の片手間でサクッと受かりたい(内定者課題として課されているなど)
・どうせなら将来の業務に役立つ知識が欲しい

そもそも簿記試験とは

ざっくりいうと
「企業の金の出入りの記録ルール、まとめルール」のお勉強です。

3級は個人商店の話、
2級は株式会社の話(商業簿記)+工場の話(工業簿記)です。

ライトな会計本:財務諸表の読み方
簿記2級の勉強:財務諸表の書き方
公認会計士の勉強:財務諸表の監査

というイメージで良いと思います。

試験時間は2時間、合格点は70点。
「資格自体が強みになるほどの難関資格ではないが、会計の基礎の理解を担保してくれる」
くらいの位置付けの資格です。

合格までの大まかな道のり

1. 3級のテキストざっと読み(10時間)
2. 2級のテキストざっと読み(商業簿記20時間+工業簿記15時間)
3. 問題演習(〜50時間)

だいたい100時間もあれば余裕で受かります。
ポイントは、「テキストはざっと読みで深追いしない」ことです。

テキストに出てくる内容は、以下3つに分類できます。
・直接試験の論点にはならないが、基本となる処理
・試験での頻出論点
・試験ではあまり出ない論点

テキストを隅から隅までよく読むのは、この3つに平等に時間を使うということです。
それよりも、ざっと読みで概観を掴んで、適切なテキストで問題演習を繰り返せば、得点期待値に沿った時間配分が可能になります。

以下、①〜③各フェーズでの各論に移ります。

3級学習の位置付けと方法

3級のテキストは、「仕訳」だけ読めば十分です。
仕訳とは、物を売ったり買ったり、代金を払ったり受け取ったりといった、「末端の処理1つ1つ」の記録方法です。

大抵のテキストの構成は、
仕訳(全ページの7割)⇨そのまとめ方(残り3割)
と言った具合です。

3級の仕訳のほとんどは、2級のベースとなる頻出仕訳になるので、仕訳の部分だけはざっと見慣れましょう。
そのとき、それぞれの勘定科目(売上、預金、利子、〇〇費など、仕訳で動いた金額が何に分類されるかを表した単語)が、
資産・負債・純資産・収益・費用のどれに分類されいるか意識すると、体系的な理解が早く進みます。

簡単な例を挙げると、売上(収益)増と現金(資産)増が対になっている、といったようなこと。

一通りの仕訳を1巡したら、すぐに2級に進みます。
その先の「仕訳をまとめて財務諸表にする」フェーズは、2級で一気に勉強すればよいので、3級ではスルーします。

2級範囲の学習方針

土台となる3級の範囲の最低限の流れを理解したところで、肝心の2級の範囲に入っていきます。

前述の通り、2級の範囲は
・商業簿記(3問 20点×3=60点)
・工業簿記(2問 20点×2=40点)

の2本立てです。


近年の傾向としては、工業簿記で基礎点を稼ぎ、商業簿記で取れるだけ取って合格するスタンスが、一番効率的に感じます。
工業簿記は、2級から登場するがゆえに深い論点まで範囲にならないため、頻出論点を押さえれば、確実に満点近くを確保できます。
その一方、商業簿記は、3級からの積み重ね+2級の範囲になるため、範囲が広い上にやや複雑な論点も多く、「取れるところで稼ぐ」スタンスが適しています。

いずれにしても、かけるべき時間や取り組み方には大差ありませんので、偏りなく並行してして取り組みましょう。

また、商業簿記・工業簿記いずれかを先に終わらせる勉強法はおすすめしません。
互いに共有している論点や、融合問題的な出題もあるがゆえ、並行して学習することで理解が深めやすくなります。

商業簿記の進め方①

3級と同じく、テキストで仕訳ざっと読み⇨ひたすら問題演習、の流れをおすすめします。
理由は前述の通り、各論点の重要度で勉強時間の重み付けをするためです。

仕訳のところだけとりあえず読んで、その後の財務諸表や本支店会計は問題演習と同時にやりましょう。

工業簿記の進め方②

工業簿記はざっくり言うと、「工業製品の原価を計算するための手順」です。
材料・作業員の給料・施設の維持費を適切に製品に割り振って儲かったか儲からなかったか分析するためのプロセスです。
ここまで勉強してきた概念と少し異なるため、気持ちを新たに読み進める必要があります。

しかし手順は同じ、とりあえずテキストをざっと読みましょう。
どのタイミングで問題演習に入るかは好き好きで良いと思いますが、
「費目別計算・個別原価計算・総合原価計算」あたりまで読んで、「財務諸表・標準原価計算・直接原価計算」は問題を解きながら進めていくのが、滞りなく、かつ飽きもこないちょうど良い塩梅に感じます。

問題演習

テキストを一通り読んだら、いざ問題演習です。
総勉強時間の60%以上はここに充てるべきです。

とりあえず答えを見ながらで良いので、どんどん手を動かして、数をこなしていきます。
本番レベルの問題はどれも一捻り効いているので、その捻り方のパターンも限られているので、「わからなければすぐに答えを見る、浮いた時間で反復する」のが点数アップの近道です。

本番の第1問は仕訳問題×5です。
この部分の問題演習が済んだら、テキストで精算表や財務諸表の部分を読み進めながら問題を解いていきましょう。
連結会計はやや重たいですが、近年の最頻出トピックの一つなので、工数をかけるべきです。

工業簿記も同様に、問題を解くときに標準原価計算、直接原価計算と読み進めていき、問題を解きながら理解するのがベターです。

あとは、間違えた箇所を丁寧に根気強く復習していけば、合格点は余裕で取れるはずです。

過去問演習はいるのか

マストかと言われたら、答えはノー

一昔前は、過去問を一通りマスターするだけで合格できたようですが、直近で範囲に追加された重要論点も多く、試験自体も難化傾向にあるので、余裕がある人の実力試し的な使い方が良いでしょう。
それよりも、重要論点を網羅した問題集を反復する方が効率良く勉強できます。

おすすめの教材

教材選びのポイントは一つ。
3級のテキスト+2級のテキスト+問題集(解説)
全て同じ著者のテキストで揃えるべきだということです。

著者によって解説方法やスタンスに若干違いがあります。
解説の解釈のズレで余計な勘違い生むことなく、統一された表現で学習効率を高めるためにも、同一著者で揃えることをおすすめします。

私が使っていたテキストは以下4冊です。